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古今和歌集9
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ゆきのふりけるをよめる
   きのつらゆき
 
霞たち このめもはるの 雪ふれば
花なきさとも 花ぞちりける

雪の降ったのをよんで

霞がたち、木の芽もふくらむ春になって、雪が降った。
まだ花の咲かない里に、淡雪が花のように散っている。

雪鶯桜が競う異常さ。
桜の花も散りきらないで咲いている。
来る年がいつも新しいのは当たり前だが、
不意打ちを食う新しさに悠久の美をめでる
態勢が整わない。
鶯のようには歌えないということか。
by mteisi | 2010-04-17 18:08 | 古今和歌集


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