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古今和歌集30
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かりのこゑをききて、こしまかりにける人を思ひてよめる
   凡河内(おほしかふちの)みつね

春くれば かりかへるなり 白雲の
みちゆきぶりに ことやつてまし

帰る雁の声を聞いて越(こし)の国に
下っていった人のことを思ってよんだ歌。

春が来たので、あのように雁が北の国へ帰ってゆくのである。
白雲の中の道を帰るものであろうが、その道すがらできることならば、
越の国へ行った人にことづけをしようものを。
by mteisi | 2010-05-10 23:46 | 古今和歌集


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