老子第八十章
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小國寡民。
・・・・
甘其食、美其服、安其居、樂其俗。
隣國相望、鶏犬之聲相聞、民至老死、不相往來。

国は小さくし民は寡(すく)なくす。
其の食を甘(うま)しとし、
其の服を美(よ)しとし、
其の居に安んじ、
其の俗を楽しとす。
隣国相い望み、
鶏犬の声相い聞こゆるも、
民は老死に至まで、
相い往来せず。

国は小さくし、住民は少なくする。
自分たちの食べ物をうまいとし、
自分たちの衣服をいいものとし、
自分たちの住居に安んじ、
自分たちの習俗を楽しいとする。
隣国が見えるところにあり、
鶏は犬の鳴き声が聞こえてきても、
住民は老いて死ぬまで、
お互いに行き来することがない。

現実から遊離したところに桃源郷はあるのだろう。
だが、それでは話にならない。
頑なな気持ちではなく、
よそ様に迷惑はかけられないという気持ちが、
悲惨な孤独死を生みだしていることもある。
私達はとてもいびつな社会を、
作ってしまったのだろう。
by mteisi | 2012-03-27 07:17 | 老子


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