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王維
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九月九日憶山東兄弟
 王維

獨在異郷爲異客 毎逢佳節倍思親 遙知兄弟登髙處 遍挿茱茰少一人

九月九日山東の兄弟を憶ふ
 王維 わうゐ

獨り異郷に在って異客と爲る 佳節に逢ふ毎に倍々親を思ふ 遙に知る兄弟の髙きに登る處 遍く茱茰を挿んで一人を少かん

たったひとり他郷にでて、旅の身の上。めでたい節句にあうたびに、ますます身内の人々のことを思わずにはいられない。遠くからハッキリわかることは、兄弟が高いところに登って、みんな愉しく茱茰の枝をはさんでお祝いしているすがた、しかし、兄弟の一人だけが、つまりわたしだけが、そこにいないということ。それがまざまざと目に見えるようだ。
by mteisi | 2013-09-28 08:04 | 唐詩選七絶


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