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文杏館
王維
文杏を裁りて梁と爲す 香茅を結んで宇と爲す 知らずや棟裏の雲 去りて人間の雨と作るを
文杏の木を伐って梁とし、香のよい茅を屋根にふく。知っているだろうか、家からたちのぼる香気が雲となり、そして人を潤す雨になることを。
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