西日本書美術展
福岡市美術館だ開催している「40周年記念西日本書美術展」から
気になった作品を紹介します。
期間は日曜日21日までです。
明日は大東文化大学の宮里先生の解説が4時からあります。
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「九州ゆかりの 昭和の書家展」から紹介します。
まず目に飛びこんできたのが桑田笹舟先生の作。
仮名だけど流麗というより、
厳しい筆致です。
料紙もご自分で制作されています。
1階の松永記念館に展示している、
光悦の宗達との合作の書を思い浮かべました。
その意識があったかもしれません。

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青山衫雨先生と左が手島右卿で右が豊道春海先生の作。
手島先生は金石を研究されて面白い表現も多いが、
これは創意が感じない作です。
青山先生は金石家に多い右上げをしない特殊性があり、
前屈みの安定した作風を構築しています。
豊道先生の作は唐風の安定した形を、
蔵意を込めて運筆しておられます。
造形的工夫は乏しいようです。

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津金先生の手紙は圧巻です。
多くの方に見て欲しいと思います。
探求心の塊です。

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ここからは西日本展です。
まずは私の「い呂歯二保へと知理奴留遠」です。
さまざまな書体を使うのは破体書といいますが、
聞こえがよくないので、
超体書と呼んでいます。
白川静の「字統」で金文を使いこなそうとして、
やっています。
どういう価値があるのかといえば、
遊べて満足というところでしょうか。

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ちょっと面白いなと思ったのがこの篆刻です。
川口紫土さんの作品。
創意を感じました。
意図的にエッジを効かせています。
普通は線が薄くなり、
初心者の線に見えるので、
刻みを入れたり、
角を落としたりします。
意図的にというところが気に入りました。

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その彼が書いた名札です。
図太いです。

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これは福岡書芸院の会員で、
準大賞をとった志賀禮花さんの作品です。
変化豊かな草書を研究しています。
これからは草書を記憶することが要求されるでしょう。
字を読んで書くことがとても大事です。
でも、
楷書や行書・隷書は読めても、
篆書・金文・甲骨・草書は大変です。
これからの書はここをクリアーすることで、
面白くなっていくと思います。
この展覧会は日曜までです。
是非御覧下さい。

by mteisi | 2014-12-19 17:55 | 展覧会


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