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萬葉集31
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幸于𠮷野宮之時柿本朝臣人麻呂作歌

八隅知之 吾大王之 所聞食 天下尒 國者思毛 澤二雖有 山川之 清河内跡 御心乎 吉野乃國之 花散相 秋津乃野邊尒 宮柱 太敷座波 百敷城乃 大宮人者 船並氐 旦川渡 舟競 夕河渡 此川乃 絶事奈久 此山乃 弥高思良珠 見礼跡不飽可聞

やすみしし 吾が大君の 聞こしめす 天の下に 國はしも さはにあれども 山川の 清き河内と 御心を 吉野の國の 花散らふ 秋津の野邊に 宮柱 太敷きませば ももしきの 大宮人は 船並めて 朝川渡り 舟競ひ 夕川渡る 此の川の 絶ゆる事なく 此の山の 彌高しらす みなぎらふ 瀧のみやこは 見れどあかぬかも

澤瀉久孝著「万葉集注釈」1より
by mteisi | 2015-08-06 07:46 | 萬葉集


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