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荘子210
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一之九
古之真人、其狀義而不朋、寂不足而不承、與乎其觚而不堅也、張乎其處而不華也、■(丙阝)■乎其似喜乎、崔崔乎其不得己乎、■(氵畜)乎進我色也、與乎止我徳也、

古の真人は、其の状義きも朋(くず)れず、足らざるが若きも承けず。与乎にして其れ觚なるも堅ならざるなり。張乎として其れ虚なるも華ならざるなり。ヘイヘイ乎として其れ喜ぶに似たるかな。崔崔乎として其れ已むを得ざるかな。チク乎として我が色を進むるなり。与乎として我が徳に止まるなり。

むかしの真人は、そのありさまは高高としているが崩れることがなく、なにか足りないようにみえるが全く充実している。のびのびとして孤独でいるが頑固ではなく、おおげさでいてとらえどころがないが浮ついてはいない。晴れ晴れとして明るく楽しげであり、ぐずぐずとしてやむえおえないありさまでもある。奮いたってその外なる表情を動かし、のびのびとしてその内なる徳にとどまっている。
by mteisi | 2016-04-05 07:13 | 荘子


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