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荘子274
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二之四
夫藏舟於壑、藏山於澤、謂之固矣、然而夜半有力者、負之而走、昧者不知也、藏小大有宜、猶者所遯、

夫れ舟を壑に蔵し、山を沢に蔵して、これを固しと謂(おも)う。然れども夜半に力ある者を負いて走る。昧者は知らざるなり。小を大に蔵して宜しきあるも、猶お遯るる所あり。

いったい、舟を谷間に隠して、それで大丈夫と考えている[のは、常識である]。けれども[その常識を破って]夜中に力持ちの男がそれをかついで逃げていく。愚か者にはそれがわからない。小さな者を大きなものの中にうまく隠したとしても、なお手ぬかりはあるものだ。
by mteisi | 2016-04-12 07:30 | 荘子


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