八之一
意而子見許由、許由曰、堯何以資汝、意而子曰、堯謂我、汝必躬服仁義、而明言是非、許由曰、而奚来為軹、
意而子、許由に見ゆ。許由曰わく、堯は何を以て汝に資せるとや。意而子曰く、堯は我に謂えり。汝は必ず躬ら仁義を服ないて、明らかに是非を言えと。許由曰わく、而奚んぞ来たるを為すや。
意而子が許由に面会したとき、許由はたずねた。「堯はお前に何を教えてくれたのか。」意而子は答えた、「堯はわたしに、お前は必ず自分の身に仁義の特を実践して、善し悪しの判断をはっきり言えと、申しました。」許由はいった、「お前はどうしてわざわざやって来たのかねぇ。