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荘子332
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一之二
然而巨盗至、則負匱掲篋擔嚢而趨、唯恐緘滕扃■(金偏に橘の旁・けつ)、之不固也、然則郷之所謂知者、不及爲大盗積者也、

然れども巨盗至、則ち匱を負い篋を掲げ嚢を担いて趨り、唯だ緘滕扃ケツの固からざるを恐る。然らば則ち郷の謂わゆる知なる者、乃ち大盗の為に積みし者ならずや。

けれども大泥棒がやってくると、その箱ごと背負い、つづらごと持ちあげ。袋ごとかついで走り去って、縄がけや錠前が[役にたたないどころか、逆に泥棒の方でもそれらが]しっかりかかっていいないことを心配するものである。してみると、前に[泥棒を防ぐ]知恵だと思っていたこことは、なんとむしろ大泥棒のために助けてやったことになるのではなかろうか。
by mteisi | 2016-08-07 06:48 | 荘子


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