七
子曰、魯衞之政兄弟也、
子の曰わく、魯衞の政は兄弟なり。
先生がいわれた、「魯の国と衞の国との政治は兄弟[のように似たもの]だ。」
八
子謂衞公子荊、善居室、始有曰苟合矢、少有曰苟完矣、富有曰苟美矣、
子の衞の公子荊を謂わく、善くを居く、始め有るに曰わく、苟か合う。少しく有るに曰わく、苟か完し。富に有るに曰わく、苟か美し。
先生は衞の公子の荊のことをこういわれた、「家財の貯えがうまい。やっと[家財の]できたときには『なんとかまにあうよ。』といっていたが、かなりできたときには『なんとかととのったよ。』といい、うんとできたときには『なんとか立派になったよ。』といっている。[いつもひかえめで貪らなった。]」