カテゴリ:五絶( 221 )
李祁
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題蘭棘同芳圖
 李祁
幽蘭旣叢茂 荊棘仍不除 素心自芳潔 怡然與之倶
幽蘭旣に叢茂せるも 荊棘仍お除かず 素心自ら芳潔 怡然として之と倶にす
奥深いところに蘭が茂っている。だが、いばらや雑草と一緒だ。素直なもので清らかな香りを漂わせ、伴にあることを喜んでいる。
by mteisi | 2015-02-14 08:22 | 五絶
揭傒斯
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煙寺晩鐘
 揭傒斯
朝送山僧去 暮喚山僧歸 相喚復相送 山露濕人衣
朝に山僧を送りて去り 暮に山僧を喚んで歸る 相喚び復た相送りて 山露人の衣を濕す
朝に山寺の僧をを送り、晩鐘がなるころ帰ってくるのを迎える。鐘の音が山僧を送迎するように響いてくる。山の露が人の衣を濕している。
by mteisi | 2015-02-13 08:28 | 五絶
鮮于樞
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題紙上竹
 鮮于樞
陰凉生研池 葉葉秋可數 京華客夢醒 一片江南雨
陰凉研池に生じ 葉葉秋數う可し 京華客夢醒む 一片江南の雨
墨を磨り筆をしたして竹を描く、竹の葉は秋風に寂しげに揺れている。旅に出て来た都の夢も江南の美しい景色も醒めてしまった。
by mteisi | 2015-02-12 08:16 | 五絶
趙孟頫
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曉起聞鶯 
 趙孟頫
暑氣曉來清 時時聞遠鶯 還思故園路 松下綠苔生
暑氣曉來清く 時時遠鶯を聞く 還た思う故園の路 松下綠苔生ぜんと
暑い日でも朝は涼しい。時々遠くで鶯が鳴く。また故郷への路を思う。松の下には苔が生えていることだろう。
by mteisi | 2015-02-11 08:30 | 五絶
趙孟頫
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獨夜
 趙孟頫
秋風動林葉 夜雨滴池荷 孤客睡不著 亂蛩鳴更多
秋風林葉を動かし 夜雨池荷に滴る 孤客睡りに著せず 亂蛩鳴くこと更に多し
秋の風が木の葉を揺らし、夜の雨が静かに降る。孤独な客は眠りにつけず、こおろぎはしきりに鳴いている。
by mteisi | 2015-02-10 08:21 | 五絶
元好問
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山居雑詩

 元好問

鷺影兼秋靜 蟬聲帶晩涼 陂長留積水 川𤄃盡斜陽

鷺影秋靜を兼せ 蟬聲は晩涼を帶ぶ 陂長くして積水を留め 川𤄃くして斜陽を盡す

鷺の姿は秋の静けさを一層感じさせせ、蝉の声は夕方の涼しさを満ちさせる。土手は長く水を湛え、川は広く夕日を輝かせている。


by mteisi | 2015-02-09 08:12 | 五絶
元好問
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山居雑詩

 元好問

川廻楓林散 山深竹港幽 疏煙沈去鳥 落日照歸牛

川廻にして楓林を散 山深くして竹港幽なり 疏煙去鳥を沈め 落日歸牛を照らす

川は遙かで楓の林が散らばっている。深い山からはち村の竹は幽かにした見えない。鳥は遠くの雲に姿を消してゆく。夕日は帰りの牛を照らしている。


by mteisi | 2015-02-08 08:37 | 五絶
元好問
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山居雑詩

 元好問

樹合秋聲滿 村荒暮景閒 虹收仍白雨 雲動忽青山

樹合して秋聲滿ち 村荒れて暮景閒なり 虹收るも仍お白雨 雲動けば忽ち青山

風に吹かれる落ち葉の秋の音は物悲しいし、村は荒れて夕暮れは静かだ。虹は収まったが激しい雨が落ちている。だが、雲が動くと晴れて忽ちに青い山が現れた。


by mteisi | 2015-02-06 08:18 | 五絶
元好問
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山居雑詩

 元好問

痩竹藤斜挂 幽花草亂生 林高風有態 苔滑水無聲

痩竹に藤斜めに挂り 幽花には草亂れ生ず 林高くして風に態あり 苔滑にして水に聲なし

痩せた竹に藤が掛かり、幽かな花には草が乱れる。高い林には風が吹き、苔は滑らかで水の音もなし。


by mteisi | 2015-02-04 08:15 | 五絶
陸游
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柳橋晩眺

 陸游

小浦聞魚躍 横林待鶴歸 閒雲不成雨 故傍碧山飛

小浦に魚の躍るを聞き 横林に鶴の歸るを待つ 閒雲雨を成さず 故に碧山に傍うて飛ぶ

川の支流の口のあたりで魚の跳ねる音がきこえる。その横の林の中には夜になれば鶴が帰って宿にするのであろう。ゆっくりと飛ぶ雲では雨にもならず、悠々と山に添って飛んでゆく。


by mteisi | 2015-02-03 08:08 | 五絶