カテゴリ:萬葉集( 772 )
萬葉集763
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臨時
月草尒 衣曾染流 君之爲 綵色衣 將摺跡念而
月草に 衣ぞ染むる 君が爲 まだらの衣 摺らむと思ひて
春霞 井上從直尒 道者雖有 君尒將相登 他??來毛
春霞 井の上ゆ直に 道はあれど 君に逢はむと たもとほり來も

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-17 07:38 | 萬葉集
萬葉集762
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神樂浪之 思我津乃白水郎者 吾無二 潜者莫爲 浪雖不立
ささ浪の 志賀津の海人は 吾無しに 潜きはなせそ 浪立たずとも
大船尒 梶之母有奈牟 君无尒 潜爲八方 波雖不起
大船に楫しもあらなむ 君無しに 潜きせめやも 波立たずとも
 右二首泳白水郎

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-16 07:42 | 萬葉集
萬葉集761
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問答
佐保河尒 鳴成智鳥 何師鴨 川原乎思努比 益河上
佐保河に 鳴くなる千鳥 何しかも 川原をしのひ いや河のぼる
人社者 意保尒毛言目 我幾許 師努布川原乎 標結勿謹
人こそは おほにも云わめ 我がここだ しのふ川原を 標結ふなゆめ
 右二首詠鳥

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-15 07:54 | 萬葉集
萬葉集760
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君爲 浮沼池 菱採 我染袖 沾在哉
君が爲 浮沼の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにかるかも
妹爲 菅實採 行吾 山路惑 此日暮
妹が爲 菅の實摘みに 行きし吾 山路に惑ひ 此の日暮しつ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-14 07:44 | 萬葉集
萬葉集759
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大穴道 少御神 作 妹勢能山 見吉
大穴道 小御神の 作らしし 妹背の山の見らくしよしも
吾妹子 見偲 奥藻 花開在 我告与
吾妹子と 見つゝ偲はむ 沖つ藻の 花咲きたらば 我に告げこそ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-13 07:19 | 萬葉集
萬葉集758
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四可能白水郎乃 釣船之■(糸弗ツナ) 不堪 情念而 出而來家里
志賀の海人の 釣船の綱 堪へかてに 心思ひて 出でて來にけり
之加乃白水郎之 燒塩煙 風乎疾 立者不上 山尒輕引
志賀の海人の 塩燒く煙 風をいたみ 立ちはのぼらず 山にたなびく

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-12 07:11 | 萬葉集
萬葉集757
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視渡者 近里??乎 田本欲 今衣吾來 礼巾振之野尒
見渡せば 近き里みを たもとほり 今ぞ吾が来る 領巾振りし野に
未通女等之 放髪乎 木綿山 雲莫蒙 家當將見
をとめらが 放の髪を 木綿の山 雲なたなびき 家の當見む

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-11 07:45 | 萬葉集
萬葉集756
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黑玉之 玄髪山乎 朝越而 山下露尒 沾來鴨
ぬば玉の 黒髪山を 朝越えて 山下露に ぬれにけるかも
足引之 山下暮 宿借者 妹立待而 宿將借鴨
あしひきの 山行き暮らし 宿借らば 妹立ち待ちて 宿貸さむかも

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-10 07:36 | 萬葉集
萬葉集755
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大海之 礒本由湏理 立波之 將依念有 濱之浄奚久
大海の 礒もとゆすり 立つ波の 寄らむと思へる 濱の清けく
珠匣 見諸戸山矣 行之鹿齒 面白四手 古昔所念
玉くしげ みもろと山を 行きしかば 面白くして いひしへ思ほゆ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-09 08:05 | 萬葉集
萬葉集764
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靜母 岸者波者 縁家留香 此屋通 聞乍居者
靜けくも 岸には波は 寄せけるか これの屋通し 聞きつつをれば
竹嶋乃 阿戸白浪者 動友 吾家思 五百入鉋染
高島の 阿戸白浪は さわけども 吾は家思ふ 廬悲しみ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-08-08 08:26 | 萬葉集