カテゴリ:萬葉集( 721 )
萬葉集711
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大伴之 三津之濵邊乎 打曝 因来浪之 逝方不知毛
大伴の み津の濱邊を うちさらし 寄せ来る浪の 行方知らずも
梶之音曾 髣髴爲鳴 海未通女 奥藻茢尒 舟出爲等思母
楫の音ぞ ほのかにすなる あまをとめ 沖つ藻刈りに 舟出すらしも

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-26 07:28 | 萬葉集
萬葉集710
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住吉尒 徃云道尒 昨日見之 戀忘貝 事二四有家里
住吉に 行くといふ道に きのふ見し 戀忘貝 事二四有家里
墨??之 岸尒家欲得 奥尒邊尒 縁白浪 見乍將思
住吉の 岸に家もが 沖に邊に 寄する白浪 見つゝしのはむ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-25 07:39 | 萬葉集
萬葉集709
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目頰敷 人乎吾家尒 住吉之 岸乃黄土 將見ヨシ毛欲得
めづらしき 人を吾家に 住吉の 岸の黄土を 見むよしもがも
馬雙而 今日吾見靏 住吉之 岸之黄土 於万世見
馬並めて けふ吾が見つめ 住吉の 岸の黄土を 萬世に見む 

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-24 07:34 | 萬葉集
萬葉集708
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爲妹 貝乎拾等 陳奴乃海尒 所沾之袖者 雖凉常不干
妹が為 貝を拾ふと 陳奴の海に ぬれにし袖は ほせど干かず
暇有者 拾尒將徃 住吉之 岸因云 戀忘貝
暇あらば 拾ひに行かむ 住吉の 岸に拠るといふ 戀忘貝

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-23 07:39 | 萬葉集
萬葉集707
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作夜深而 穿江水手鴨 松浦船 梶音高之 水尾早見鴨
さ夜更けて 堀江こぐなる 松浦船 楫の音高し 水脈早みかも
悔毛 滿奴流塩鹿 墨江之 岸乃浦廻從 行益物乎
悔しくも 満ちぬる潮か 住吉の 岸の浦回ゆ 行かましものを

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-22 08:29 | 萬葉集
萬葉集706
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武庫河 水尾急 赤駒 足何久激 沾祁流鴨
武庫川の水脈を早みと 赤駒の 足掻くたぎちに 濡れにけるかも
命 幸久在 石流 垂水々乎 結飮都
命をし 幸くあらむと 石ばしる 垂水の水を むすびて飲みつ

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-21 07:43 | 萬葉集
萬葉集705
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千早人 氏川浪乎 清可毛 旅去人之 立難爲
ちはや人 宇治川浪を 清みかも 旅行く人の 立ちかてにする
攝津作
志長鳥 居名野乎來者 有間山 夕霧立 宿者無而
しなが鳥 豬名野を來れば 有間山 夕霧立ちぬ 宿は無くして

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-20 07:42 | 萬葉集
萬葉集704
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氏人之 譬乃足白 吾在者 今齒生良増 木積不來友
宇治人の 譬の網代 吾ならば 今は寄らまし 木積來ずとも
氏河乎 船令渡呼跡 雖喚 不所聞有之 檝音毛不爲
宇治河を 船渡せをと 呼ばへども 聞こえざるらし 楫の音もせず。

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-19 07:46 | 萬葉集
萬葉集703
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山背作
氏河齒 予杼瀬無之 阿自呂人 舟召音 越コチ所聞
宇治河は 淀瀬無からし 網代人 舟呼ばふ聲 をちこち聞こゆ
氏河尒 生菅藻乎 河早 不取來尒家里 褁爲益緒
宇治河に 生ふるすが藻 河早み 取らず來にけり つとにせましを

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-18 08:16 | 萬葉集
萬葉集702
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皇祖神之 神宮人 冬薯蕷葛 弥常敷尒 吾反將見
皇祖神の 神の宮人 ところづら いやとこしくに 吾かへりみむ
熊野川 石迹柏等 時齒成 吾者通 万世左右二
よし野川 いはとかしはと 常磐なす 吾は通はむ 萬代までに

澤瀉久孝著「万葉集注釈」7より
by mteisi | 2017-06-17 08:09 | 萬葉集