カテゴリ:萬葉集( 881 )
萬葉集881
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紀朝臣豊河歌一首

吾妹兒之 家乃垣内乃 佐由理花 由利登云者 不欲云二似 

吾妹兒が 家の垣内の さ百合花 ゆりと云へるは いなといふに似る


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高安歌一首

暇無 五月乎尚尒 吾妹兒我 花橘乎 不見可將過

暇無み 吾妹兒が 花橘を 見ずか過ぎなむ


by mteisi | 2017-12-14 08:15 | 萬葉集
萬葉集880
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小治田朝臣廣耳歌一首

霍公鳥 鳴峯乃上能 宇乃花之 猒事有哉 君之不來益

霍公鳥 鳴く峯の上の 卯の花の うき事あれや 君が來まさぬ


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大伴郎女歌一首

五月之 花橘乎 爲君 珠尒社貫 零巻惜美

五月の 花橘を 君が爲 珠にこそ貫け 散らまく惜しみ




by mteisi | 2017-12-13 08:16 | 萬葉集
萬葉集878
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大伴四綱宴吟歌一首

事繁 君者不來益 霍公鳥 汝太尒來鳴 朝戸將開

言繁み 君は來まさず 霍公鳥 汝だに來鳴け 朝戸開かむ

大伴坂上郎女歌一首

夏野之 繁見丹開有 姫由理乃 不所知戀者 苦物曾

夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ戀は 苦しきものぞ


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-12 07:56 | 萬葉集
萬葉集878
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惜不登筑波山歌一首

筑波根尒 吾行利世波 霍公鳥 山妣兒令響 鳴麻志也其

筑波嶺に 吾が行けりせば 霍公鳥 山びことよめ 鳴かましやそれ

 右一首高橋連蟲麻呂之歌中出


夏相聞

大伴坂上郎女歌一首

無暇 不來之君尒 霍公鳥 吾如此戀常 徃而告社

暇無み 來まさぬ君に 霍公鳥 吾かく戀ふと 行きて告げこそ


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-11 08:07 | 萬葉集
萬葉集877
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足引乃 許乃間立八十一 霍公鳥 如此聞始而 後將漣可聞

あしひきの 木の間立ちくく 霍公鳥 かく聞き始めて 後戀ひむかも

大伴家持石竹花歌一首

吾屋戸之 瞿麥乃花 盛有 手折而一目 令見兒毛我母

吾がやどの 瞿麥の花 盛りなり 手折りて一目 見せむ兒もかも


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-10 08:13 | 萬葉集
萬葉集876
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大伴村上橘歌一首

吾屋前戸 花橘乎 霍公鳥 來鳴令動而 本尒令散都

我がやどの 花橘を 霍公鳥 來鳴きとよめて 本に散らしつ

大伴家持霍公鳥歌二首

夏山之 木末乃繁尒 霍公鳥 鳴響奈流 聲之遥佐

夏山の 木末の繁に 霍公鳥 鳴きとよむるな 聲の遙けさ


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-09 07:54 | 萬葉集
萬葉集875
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大伴家持雨日聞霍公鳥喧歌一首

宇能花乃 過者惜香 霍公鳥 雨間毛不置 從此間喧渡

卯の花の 過ぎば惜しみか 霍公鳥 雨間もおかず こゆ鳴き渡る

橘歌一首

君家乃 花橘者 成尒家利 花有時尒 相益物乎

君が家の 花橘は 成りにけり 花なる時に あわましものを


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-08 08:18 | 萬葉集
萬葉集874
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大伴家持惜橘花歌一首

吾屋前之 花橘者 落過而 珠尒可貫 實尒成二家利

吾がやどの 花橘は 散りすぎて 玉に貫くべく 實になりにけり

大伴家持霍公鳥歌一首

霍公鳥 雖待不來喧 菖蒲草 玉尒貫日乎 未遠美香

霍公鳥 待てど來鳴かず 菖蒲草 玉に貫く日を 未だ遠みか


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-07 07:17 | 萬葉集
萬葉集873
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霍公鳥 不念有寸 木晩乃 如此成左右二 奈何不來喧

霍公鳥 思はずありき 木のくれの かくなるまでに なにか來鳴かぬ

大伴家持懽霍公鳥歌一首

何處者 鳴毛思仁家武 霍公鳥 吾家乃里尒 今日耳曾鳴

何處にか 鳴きもしにけむ 霍公鳥 吾家の里に 今日のみぞ鳴く


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-06 07:24 | 萬葉集
萬葉集872
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大伴家持唐様花歌一首

夏儲而 開有波祢受 久方乃 雨打零者 將移香

夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち零らば 移ろひなむか

大伴家持恨霍公鳥晩喧歌二首

吾屋前之 花橘乎 霍公鳥 來不喧地尒 令落常香

君がやどの 花橘を 霍公鳥 來鳴かず土に 散らしてむとか


澤瀉久孝著「万葉集注釈」8より


by mteisi | 2017-12-05 07:19 | 萬葉集