カテゴリ:児童の指導( 20 )
孫の書

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来年一年の花埜が、
お習字教えて下さいといってきた。
知っとう字を書いてごらんといったら、
知らんというので、
小学生のお手本を見て書かせた。
鏡餅から書き出して、
門松・天地創造・注連飾り。
筆順は適当。
とても楽しい字の出来上がり。

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何て書いたとと聞いたら、
知らんという。
むちゃくちゃ格好いい。
お手本にしたい。

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三才の景の字のようなもの。
なんとまあという感じ。

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これはおじいちゃんを書いたみたい。

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最後は恒例の遊び。
教えることの何もない習字教室。

by mteisi | 2014-12-23 15:48 | 児童の指導
金文臨書
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安部栞ちゃん6年生
令彝(れいい)という周時代初期の青銅器に鋳込まれた文字の臨書。
丁寧にしっかりと見ながら書いていた。途中で小休止しながら書き上げた。
下に余白が出来たので、令彝の簡単なスケッチを勧めてみた。
なかなか字源の説明を全部するのは難しかったので、
面白そうなものを教えた。
1行目8字目の令は深い礼帽をかぶって跪坐して、神の声を聞いている形であるとか、
6行目一番下の既(キ・すで)は食卓で満腹になったので後ろを向いている形であるとか、
明の日は太陽ではなく、円い窓の形で、窓から差し込む月の明かりのこととか。
by mteisi | 2010-10-17 17:51 | 児童の指導
涼加ちゃん
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中学1年生の涼加ちゃん。
俳句を作りそれをいろいろな書体で書いてもらった。
連綿線をつけるだけで表情の違う書が出来る。
そこに深い意味はない。
そのことをどう考えるかに意味が生まれる。

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篆書体で大きく書いてみた。
ただそれだけだが面白い。
by mteisi | 2010-10-01 07:35 | 児童の指導
萌音ちゃん
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字統を一緒に読んだり、針切れを書いたり、
好きなことばを書いたりしながら、指導している。
用筆法では、終筆を戻すことを注意するくらいで、
のんびり進んでいる。
久し振りの絵とことば、
2年生らしい愛らしいものができた。
キリンの足が短く広がってしまい、
ニコッと笑った。
by mteisi | 2010-09-30 07:29 | 児童の指導
手紙
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教室で1年生の萌音ちゃんに、
手紙を書かせてみた。
あそんでくれて、ありがとう。
と書いたので、どんなふうに遊んだか
書いてごらん、と勧めた。
だが、なかなか言葉は出てこなかった。
絵でもいいと言って、積み木遊びの絵を描いた。
とてもいい手紙ができあがった。

ことばはなかなか難しい。
制作の時に何を書くかというのは
作品の生命線なので、いつも悩ましい。

熊谷守一の「雨滴」「青蠅」「からす」「すすき」
「お前百まで、わしゃいつまでも」
なんてのは、書家にとっては大変な言葉だ。
こんな感じの言葉を書いてみたいが、
自分の言葉になかなかならない。

ところで上から見たら丸のものは、
横から見るとTの形で
正解はくぎで丁の字。
丁が多様に使われたので
釘の字を新たに作った。
by mteisi | 2010-03-14 19:44 | 児童の指導
甲骨文の本
甲骨文は獣骨文や契文といわれたりする。
占った日や内容そして、どのような結果になったかが刻まれており
3200年前の国の治め方が見える、貴重な資料といえる。
白川静の「字統」がでる前は、必ずしも必要な教養とはされていなかった。
絵のような文字としての存在は、私にとってこのような文字を学んでおくと、
豊かな滋養分としての、懐の広がりにつながるなるというようなものであった。
思考の絵画という趣をもつ漢字の形は、造形の組み合わせによって様子を表現している。
部品の持つ意味を知ると、知らない字でも予測が可能となる。
も一つ面白いのは、
乱の字は古い字形は亂で、左の偏は乱れている糸を上下の手で持っている様子をあらわし、
右の旁は乙の字で骨ベラの形で、ほぐして解きおさめている事をあらわしている。
それで意味はみだれるとおさめるの両方の意味を持っている。
私は「字統」に出会うまで乱はに治めるの意味があるのを知らなかった。

このように解読されてしまったら、書家にとっては必須科目となってしまった。
甲骨金文が読めない書家はトップとして国を統べることはできないだろう。
大変なことだが、書の世界も面白いことになる。

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西山太基くん今度6年の甲骨文の手作り本。

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一字一字じつに丁寧に書き上げた。
by mteisi | 2009-03-28 17:20 | 児童の指導
2009年1月5日
表現する

美しく飾りたい。
これは学ぶのではなく、本能だと感じている。

描くことは本能だろうか、学ぶのだろうか、よく分からない。
絵を描いて楽しむことが出来たらいい、と思っている人は多い。
才能ないから描けないという人も結構多い。

才能には関係なく、勝手に無能の烙印を押していることは、ご存じだろうか。
書もそうだが、評価のあり方がおかしい。
5点を10人もつけたらいけないし、1点を必ずつけなくてはいけない。
5段階に分けられた率で振り分けなくてはならない。
この被害にあった人は多い。
3・2・1の評価をもらった人はよほど環境がよくない限り、
縁を切ってしまうだろう。
こんな評価しか出来ないのなら教育をしない方がいい。

本当は人の評価とは関係なく、楽しさは見つけることはできる。
色んな感性を持った人が、それぞれのつきあい方で、
書や絵とつきあって欲しい。
すると、もっと面白い世界が出来るだろう。
上手下手とは違う、自分の視点を持つといい。

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絵を描いたり、文を作って楽しむことが出来る。
安部栞ちゃん4年生

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字の中にも一杯模様が散らばっている。
どんな世界を作っていくのか楽しみである。
by mteisi | 2009-01-05 22:24 | 児童の指導
2009年1月4日
呑気に楽しく

天真爛漫に書いている子供の字はすごい。
どこから見ても魅力が満載。
ところが約束事を教えなければならない。
それが難しかった。

上手に書くための筆使いを指導しようと思っていた。
これはのんびりでは難しかった。
ところが、字に興味を持たせることに気がついた。
そこから指導が楽になった。
読めること、書けること、書体を知ること、上手になること。
上手になることを最後に置くと、
指導が面白くなってきた。

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熱心に好き勝手に書いている。

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どんなにでも上手になる子。この大らかさがいいから時間をかけている。
暮れから、隷書の西狹頌を小筆で臨書している。
by mteisi | 2009-01-04 20:10 | 児童の指導
2008年11月23日
ことばを吐く

書にとって言葉は大切なもの。
ところが書展で見かけるものは読めもしない漢詩であったり、
万葉集や古今集から取ったものが多い。

作り手に自分の言葉を表現するという意識がとても薄い。

書は美しく書けばそれで足りるが、それだけでは物足らない。
それで形に化粧を施したり、アルファベットを組み合わせて
漢字もどきを作る書が受けたりしている。

言葉は書の重要な要素で、しっかり表現することが魅力的な
書の世界を作ることになる。

言葉を楽しむ書展を企画しよう。
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直奈ちゃん四年生。五七五のことば遊びを勧めてみた。
絵も入れて楽しめるものができた。

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ことばがすらすらとは出てこない。悩みながらひねり出していた。
by mteisi | 2008-11-23 19:46 | 児童の指導
2008年11月21日
仮名って何

書を面白いと感じてもらいたい。
そのためには書道用語が一般化することだと思う。書道の専門的な
言葉が行き渡るには、とてつもない衝撃が必要だろう。

女性の場合、平安の流麗な仮名を学びたいと思う人は多いと思う。
しかし、流れるように書かれた書を読むのはとても難しいと思って
いる方が多いだろう。
実際、美術館で出会ってもほとんど読めない字が並んでいる。

しかし、意外と簡単なのだ。
それは、仮名だからという事。

今知っている平仮名は「あいうえお」の四十八字。
その変体仮名を二、三個ずつ記憶して、平仮名の間に適当に入れていけば、
古典表記の仮名になる。
そして、平仮名が漢字の草書を記号化したものという知識があれば、
仮名の見通しが随分よくなる。

変体仮名は音訓両方の当て字を草書化したものと思ってよい。
主に音を当てたものが多く残っている。
例えば、「あ」は安の草書で変体仮名は「阿・悪・愛」。
「い」は以の草書で「意・移・伊」などがある。
よく出てくる文字の変体仮名の二、三個ずつでも覚えるといい。
連綿という、字と字をつなぐ線を気儘に引きながら書いていけば、
平安風の書は書けてしまうのである。
読むもの随分楽になる。

仮名を学ぶには書くよりも読む方から入る方が早いかも知れない。
文学的な楽しみも深味がますのではなかろうか。

子供たちに古典を伝えたいと思っている。その一つが変体仮名を
教えること。平安時代のものだから、言葉も分からないし字も
分からない。
だが、出会いが大切と考えた。まず出会わすこと。

読むのは難しいから、しっかり見ること伝えたい。間違った字を
書いても構わない。手直しするよりも触れさせることが大切である。
一、二年の小さな子に書かせても、大人が見逃す変化を微妙に
捉えることがある。知識なしで見るからであろう。
一度見るのと、見ないのでは、考えられない差が出てくるものだ。
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真愛ちゃん五年生の「伝・藤原行成」の「針切れ」。変体仮名も少し読めるようになっている。
これからは一緒に読んでいこうと思っている。
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行成の書として伝わっているが、書き手不明の書。書技的には抜群に面白い。
意思的な変化の妙がある。それを一所懸命書いている。
by mteisi | 2008-11-21 21:58 | 児童の指導