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金文通釈
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金文通釈を読むときの態勢。
大体食卓で読む時が多い。
天眼鏡、字統、ペンシル、ノート、
遠近両用メガネ、文鎮。
これをそろえてボチボチ読んでいる。

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ブン・モン
文身・あや・もよう・かざる・ふみ

文身の形。卜文・金文の字形は、
人の胸部に文身の文様を加えた形。
聖化のために朱などで加える文身をいう。
人の正面形だが大にくらべて、
胸の部分を広くしている。
卜文・金文はそこに×や心字形を加えている。
文は死者の聖記号で、死葬のとき朱で胸に絵心を加え
屍体を聖化し、
祭るときには文を冠して読んだ。
by mteisi | 2010-02-28 19:53 | 語源で遊ぶ
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古時計
書斎の古時計。修理しながら使っていたが、
近所の時計屋さんが引っ越し、止まったまま。

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ジ・髪のないひと・しこうして・しかも
頭を髠(コン・髪をきる)にした人の正面形。
雨乞いをする巫祝の姿。


ジュ・あまごい・もとめる・まつ
雨乞いをするもので、
需(もと)める、需(ま)つの意味がある。


ジュ・じゅがく・じゅしゃ・やわらか
儒は雨乞いをする下級の巫祝の階層からおこった。
当時の儒学は富家の喪をあてにする葬儀屋だった。
孔子はそのような巫祝の伝統の中から、
普遍的な人間の道を求めた。
高い司祭階級から荘子学派がでた。
by mteisi | 2010-02-25 00:19 | 語源で遊ぶ
風花山叢
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風山叢の傍に古いお墓がある。
そこに孟宗竹が入り込みひどい状態になっていた。
去年夏から暮れにかけて、竹を切り倒しきれいにされた。
その竹が田圃に積まれている。

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焼き払われる前に竹の枝を切りに来た。
「風花山叢」の茶室の壁に使おうと思っている。
上手くいきそうな予感がする。
by mteisi | 2010-02-23 18:11 | 展覧会
史吏使事
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襖絵
家が出来てすぐに落書きした。
30年くらい前。
柳宗悦に夢中だったので「心偈(こころうた)」からとって
「幸イトド ムクイ待タネバ」や「指スヤ西ヲ ドコトテ西ナル」
を書き込んでいる。
柳のいう「用の美」と書の関係をいつも眺めていた。
生活の道具として書を書く必要がなくなった今、
飾ることを目的にしながら、歴史の流れから外れない作業とは
どのようなものであろうか。

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史・吏・使・事
つながりを持っている。
サイと枝と手でどれも出来ている。
史は史祭のことで、祖霊を祭る内祭をいった。
のちに祭りを行う人や記録する人を史といい、祭りの記録を史といった。
史も初めは祭祀の執行者として、最も高い地位を占めていたが
政治行政の機構が分化し巫史という祭祀を司る地位に下がった。

吏と使と事はこれに吹き流しがついている。
外に出かけていって祭祀を行うことを意味している。
河や嶽、山川の諸神を祭る時に使者が派遣された。
吏や使は祭事を行う使者のこと。
そして、使者として行う祭事のことを事といい、
もとは同じ字であったが、後に分かれていった。

史 シ・まつり・ふみ
吏 リ・つかさ・おさめる
使 シ・つかい・つかう
事 ジ・まつり・つかえる・こと
by mteisi | 2010-02-22 18:00 | 語源で遊ぶ
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西狭頌
漢代の隷書で好きなものの一つ。
横画の終筆を右に払のを八分といい隷書の特徴の一つだが
西狭頌は正方形に近い形で八分が控えめ、
だが、ゆったりと大らかである。
これは平凡社の「書道全集」の付録。

二玄社の「高村光太郎 書」の巻頭の写真に
光太郎の後ろに黄山谷の書が画鋲でとめてあった。
それも書道全集の付録。
かっこよかったので真似てみた。

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ドウ
みち・みちびく・いう

首と辶とで出来ている。
なぜ道に首なのかというと、
首を携えて道を行くことで、おそら異族の首を携えて、
外に通じる道を進むこと。
除道の行為をいうものであろうと、
白川静はいっている。
道を修祓しながら導くことが、
道の初義であると。

なかなか厳しい。
しかしこの道が老子の「道教」へと
意が高められてゆく。
by mteisi | 2010-02-21 16:30 | 語源で遊ぶ
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イサムノグチの照明。
天井は松材を張り、ワトコを塗ってもらった。

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メイ・ミョウ
あきらか・あかるい・きよい

普通お日様とお月様と思うが
本当は隷書に書いている形の窓と月の形。
窓から月光が入り込む意。
そこは神を祀るところで、神明の意がある。
うまくできている。
by mteisi | 2010-02-20 14:29 | 語源で遊ぶ
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「字通」と「書道辞典」。
10年前に白川靜の辞典3部作が素晴らしいと聞いて、
出入りの出版販売の方に取り寄せてもらった。
「字通」だけしか手に入らないと云うことだったので、
「字通」を手にして字源の勉強をと思ったが、漢字辞典だったので、
語源的な知りたいことは詳しく展開されてなかった。

そして5年前に「常用字解」が面白いと聞いて
それを買ってみた。
とても面白かったので、あらためて「字統」を求めた。
開いてみると亞の字について2ページを費やして
字源が紹介されていた。
唖然とした。
これを最初に手に入れておけばよかった、
と悔やんだが
白川静研究に没入していった。

角川の「書道辞典」は伏見冲敬氏の編集で
書道研究必携の辞典。
これも素晴らしい研究。

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コウ・ギョウ
ゆく・おこなう・みち

十字路の形で交叉する大道をいう。
説文ではこれを「人の歩趨(ほすう)なり」と解釈し
右歩・左歩を合わせて歩行する動作と述べている。

卜文の字形は十字路の象形である。

「説文」は漢代の許慎が編纂した字書「説文解字(せつもんかいじ)」のこと。
by mteisi | 2010-02-19 14:03 | 語源で遊ぶ
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宮城谷昌光の文庫本。
金文通釈など白川静の著書を中心に漢字研究に20年を費やし、
殷周代の小説を書き上げている。
宮城谷の小説は想像のしようもない甲骨・金文の殷周の姿を、
具体性を持った身近なものとして展開してくれた。
またその面白さは、止められない止まらないという感じで、
あっというまに全巻読んでしまった。
私の父もはまってしまい、2回目を時代順に読んで
面白がっている。

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左の義は、羊の角の印象的な金文を選んで作字してみた。



ただしい・よい

羊と我とからなる。
我はノコギリの形。
だが、仮借でノコギリの意味は持っていない。
犠牲の羊は綺麗なものでなければならないと、
ノコギリで切って立派なよいものであることを調べた。
犠牲に欠陥がなく、神意にかなうものとして
「義(ただ)しい」の意が生まれた。

王羲之の羲の字は我の下に
羊の足がついており、
犠牲の意味を持っている。
by mteisi | 2010-02-18 22:02 | 語源で遊ぶ
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オークションででにいれた老眼鏡。
本は白川静の「初期万葉論」。寝ながら読むので睡眠薬の代わり。

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ヘン
くにざかい・ほとり・はし

旧書体は邊で、
自と丙と方と行と足とからなる。
自は鼻のことでここでは髑髏の鼻を上向ける意。
丙は台座のことで、髑髏を置く台。
方は架屍のすがた。
行は四つ角であらわす道のこと。
止まるの形は足を表すので
道と足で辶で、道を行く意。

髑髏棚を道路の要所に設けたものが邊。
辺は外族に対する呪禁の方法であった。
by mteisi | 2010-02-17 17:54 | 語源で遊ぶ
方と放
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身のまわりの写真を載せるようにした。
まずは食卓のあかり。



ホウ
かた・さらしもの・とつくに・みち

人と横に渡した木とで出来ている。
人が木に架けられている形。
こわい話である。
訓もいろいろと面白いものを持っている。
とつくには異国をいう

境界にこれを架けて呪禁し
自分たちを守るのである。
卜文(うらないの文)には
土方・馬方・召方のように方をつけて
圏外異族の名を呼んだものが残っている。
また四方・遠方のように使った。


ホウ
はなつ・ほしいままにする

方と攴(ボク)で放が出来ている。
攴は卜(ここでは木の枝をあらわす)と
又とで出来、木の枝を手に持つ形。
架屍を枝で叩き、
邪霊を放逐する呪儀をあらわす。
by mteisi | 2010-02-16 17:32 | 語源で遊ぶ