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古今和歌集21
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仁和のみかど、みこにおましましける時に、人にわかなたまいける御うた。

君がため 春ののにいでて わかなつむ
わが衣手に 雪はゆりつつ

光孝天皇が、親王のときに、
ある人に若菜を贈られた時に添えられた御歌。

あなたにさしあげようと思って、春野のに出て若菜を摘むとき、
私の袖には雪がちらちらと降りかかっていました。

苦労して摘んだという恋歌なのに、
大小の変化をつけただけで、
すこすこ書いてしまった。
by mteisi | 2010-04-29 18:12 | 古今和歌集
古今和歌集20
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梓弓 おしてはるさめ けふふりぬ
あすさえふらば わかなつみてむ

待ちに待った春雨が今日一面に降った。
明日もう一日降れば、若菜が摘めるだろう。

疎密が面白くあがった。
by mteisi | 2010-04-28 23:18 | 古今和歌集
古今和歌集19
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み山には 松の雪だに きえなくに
宮こはのべの わかなつみけり

山深いここでは松につもった雪さえまだ消えないのに、
都ではもう野辺に芽生えた、若菜をつんでいることよ。

ゆらゆらしているのがなんとなくおかしい。
全部仮名で書くつもりが宮の字を入れてしまった
by mteisi | 2010-04-27 20:12 | 古今和歌集
古今和歌集18
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かすがのの とぶひののもり いでて見よ
今いくかありて わかなつみてむ

春日野の、のろしを上げる飛火野の野守りさん、出て見てよ。
もう何日したら、わか草が摘めるでしょうか。

真ん中を下げてみたら結構面白くなった。
みてむもいい。
by mteisi | 2010-04-26 18:10 | 古今和歌集
古今和歌集17
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かすがのは けふはなやきそ わか草の
つまもこもれり 我もこもれり

春日野を今日だけは野焼きしないでおくれ。
妻もこもっているし、私もこもっているから。

隠れて野遊びをしているので、今日だけは野焼きをしないでくれ
と歌っている。わか草はつまの枕詞。

意識的に選を交叉させて、文字性より白黒の対比で
抽象的な絵画性をねらってみた。
by mteisi | 2010-04-25 18:17 | 古今和歌集
古今和歌集16
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題しらず
   よみ人しらず

野辺ちかく いへゐしせれば うぐひすの
なくなるこゑは あさなさなきく

野辺の近くに住んでいるので、うぐいすの声は
毎朝毎朝きいているよ。

関戸本古今集のような典型的な平安の雅は私には無理で、
良寛の草仮名の写しも意味がない。
平成の何か面白い形の仮名が、出てこないものか。
by mteisi | 2010-04-24 19:32 | 古今和歌集
古今和歌集15
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   在原棟梁(むねやな)

春たてど 花もにほはぬ 山ざとは
ものうかるねに うぐひすぞなく

もう春なのに、花も咲きにおってこない山里では
鳴くのがものういといったような声で、
うぐいすが鳴いているよ。

雨はよくふって春らしくない。
ものうい声も届いてこない。
どこかへ行って春もおしまい。
春すぎて夏はきたらず我が里の
秋吹く風の色はなに色

風韻も情緒も気にしない。
ただ構図あるばかり。
by mteisi | 2010-04-23 21:45 | 古今和歌集
古今和歌集14
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   大江千里

うぐひすの 谷よりいづる こゑなくば
春くることを たれかしらまし

鶯が谷からでてきて鳴くこえがないならば、
春の来ることをだれがしろうか。

行間の疎密を複雑にすることで
絵的な画面を構成してみた。
by mteisi | 2010-04-22 18:12 | 古今和歌集
古今和歌集13
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     紀とものり 

花のかを 風のたよりに たぐへてぞ
鶯さそふ しるべにはやる

詞書(ことばがき)のない場合はその前と同じ

梅の香を風の使者に添えて、
うぐいすを誘い出す道案内に遣わそう。

のんびり一字一字書きながら、
後半二行で呼吸を変え動かしてみた。
by mteisi | 2010-04-21 17:43 | 古今和歌集
古今和歌集12
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寛平の御時きさいの宮のうたあわせのうた
    源まざずみ(當純)

谷風に とくるこほりの ひまごとに
うちいづる浪や 春のはつ花

寛平の御時の后宮の歌合の歌。

谷の風にとける氷の間から、ほとばしり出る波が
春の初花である。

企み薄く、早いリズムでサラリと書いている。
行間・粗密の変化は上々。
by mteisi | 2010-04-20 23:46 | 古今和歌集