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古今和歌集39
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くらぶ山にてよめる
   つらゆき

梅の花 にほふ春べは くらぶ山
やみにこゆれど しるくぞ有りける

くらぶ山でよんだ歌。
梅の花の咲き匂う春の頃は、くらぶ山を闇夜に越えたが、
香りで梅の花の咲いていることが、はっきりわかったことよ。

「風花山叢」が多くの方に楽しいんでもらいながら終了した。
ほっと一息とというところだが、来年の「街の一隅」がどうなることか。
古典的な日本の美を今回追求したので、近未来を描いてみたい。
これからが正念場。
by mteisi | 2010-05-31 22:03 | 古今和歌集
古今和歌集38
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むめの花ををりて人におくりける
   とものり

君ならで 誰(たれ)にか見せむ 梅の花
色をもかをも しる人ぞしる

梅の花を折り取って贈った時に添えた歌。

あなた以外のだれにいったい見せましょうか。
この梅のすばらしい色をも香をも、
わかる人だけがわかっているのであるから。
by mteisi | 2010-05-23 07:31 | 古今和歌集
暗号
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いろはのもとの漢字を隷書気味楷書でかいてみた。
万葉仮名はこんな調子の当て字が仮名になっている。
最初はあもたくさんの字が当てられていた。安・悪・阿・愛などなど。

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行書風楷書で歌を書いてみた。
きみならで たれにかみせむ うめのはな
いろをもかをも しるひとぞしる
by mteisi | 2010-05-21 21:16 | 書について
古今和歌集37
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題しらず
  素性法師

よそにのみ あわれとぞ見し 梅の花
あかぬいろかは 折てなりけり

今まで遠くの方からばかりすばらしいと思って、
ながめていた梅の花の、
いくら見ても見あくことのない、
すぐれた色や香りは、
折り取ってはじめて真にわかることであったよ。

さっぱりして悪くない。
by mteisi | 2010-05-20 20:19 | 古今和歌集
古今和歌集36
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むめの花ををりてよめる
  東三条の左のおほいまうちきみ(源常)

鶯(うぐひす)の 笠にぬふといふ 梅の花
折りてかざさむ おいかくるやと

梅の花を折とってよんだ歌

うぐいすが笠に縫うという梅の花を、私はこのように折とって、
頭にかざしましょう。我が身の老いがかくれるかと思って。

源常(みなもとときわ)嵯峨天皇第三皇子、左大臣左大将。
by mteisi | 2010-05-18 14:37 | 古今和歌集
古今和歌集35
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梅の花 たちよる許(ばかり) さりしより
人のとがむる かにぞしみぬる

あの梅の花のもとに、ほんのちょった立ち寄るばかりにいたために、
だれの移り香なのかと、人がとがめだてするような
香にしみついたことよ。
by mteisi | 2010-05-17 18:24 | 古今和歌集
古今和歌集34
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やどちかく 梅の花うゑじ あぢきなく
まつ人のかに あやまたれたり。

家の近くに梅の花など植えますまい。
つまらないことに、訪れを待つあの人の香に、
ついまちがえられたことであるから。

古今集とのつき合い方が難しい。
by mteisi | 2010-05-16 21:02 | 古今和歌集
水差
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UNTIDYから筆筒にもなるし、水差しにも使えると思い手に入れていた。どこの国のものか忘れてしまった。LEADLESSという文字が書き込まれている。

5月25日〜30日までアクロス福岡で「風花山叢」という展覧会を開催する。書の展覧会は実に面白くないのでお客さんは関係者がほとんで、楽しもうと思って行く人など皆無ではなかろうかと思っている。実際私も現代の書展はほとんど見に行かない。何がそこにあるか予測がつくし、新鮮な個人のアイデアに出合わないからである。お手本を写して展覧会に出品することが書では盗作云々の話にはならず、不可欠な当然の指導法としてまかり通っている。これでは精度の高いものが生まれてこないのも当然であろう。

それで、楽しい展覧会を企画した。書・花・茶の3本立ての展覧会。と同時に書で参加する人達には、それぞれの風花山叢を表現するようにとテーマを設け、一人一人のアイデアが未熟ながらもたくさん詰まっている展覧会になったと思っている。
青竹の中に花と書、そして古竹を使った茶室。一見の価値はあると自負している。

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今日は水差しの蓋を作った。畳の下に100年間敷かれていた板を使ってみた。把っては番線を叩き四角にして収めた。いい出来だと自画自賛。
by mteisi | 2010-05-15 21:44 | 手仕事
古今和歌集33
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色よりも かこそあはれと おもほゆれ
たが袖ふれし やどの梅ぞも

色よりも香こそしみじみと趣きふかく
思われることである。
この宿はいったいだれが袖をふれて、
その移り香をこのように残し
伝えたのであろうか。

交叉した線の大小や疎密は上手くいっている。
個人化した字形がまだ浅い。
by mteisi | 2010-05-14 13:43 | 古今和歌集
古今和歌集32
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題しらず
  よみ人しらず

折りつれば 袖こそにほへ 梅の花
有りとやここに うぐひすのなく

梅の花を折りとったので、袖はこんなに香っている。
それで梅の花が咲き匂っていると思っているのであろうか
ここでうぐいすが鳴いている。

さらりと暢びやかにかけた。
by mteisi | 2010-05-12 15:20 | 古今和歌集