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光太郎の原稿
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これに比べると筆字の「あれが阿多多羅山・・・」は書の意識が強い。
万年筆の原稿文字は言葉を追っかける文字、書くことの意識は薄らいでいる。
しかし、書の魅力は厳然としてそこに在る。
骨格の美はあるが、美形を意識する形跡は見えない。
光太郎が求めた造形が輝いている。
by mteisi | 2011-01-31 23:49 | 歴史的な作家と書
古今和歌集241
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am7:15☆
静かなグレー。
粉雪がかるく降っている。

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ふじばかまよめる
   そせい

ぬししらぬかこそにほへれ秋ののに
たがぬぎかけしふぢばかまぞも

ふじばかまを詠んだ歌。

ぬしがだれともわからない香りが漂っている。
いったいこんな秋の野にだれが脱ぎかけていった
ふじばかまなのであろうか。
by mteisi | 2011-01-31 07:32 | 古今和歌集
高村光太郎 書
正直親切
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これは今の花巻市もと岩手県稗貫群大田村山口の
山口小学校の児童のために書かれたもの。
私が通った学校には意味のよく分からない額が掲げられていた。
私も揮毫を頼まれれば論語などのもっともらしいものを選ぶかもしれない。
それは、児童よりも大人達に向けたものになってしまう。
ルビをうつなんて考えられない。
だが、まさに「正直親切」をそのまま表現している。
そして光太郎の世界に、深く引き込まれる。
「普段の字が書きようによって、芸術にもなる。」
これは光太郎の言葉だったと思うが、
とても重要な視点で書の書たる所以をついている。

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阿多多羅山
この書には作らない普段の延長線上の創造がある。
「あれが阿多多羅山あのひかるのが阿武隈川」

二玄社「高村光太郎 書」より
by mteisi | 2011-01-30 17:34 | 歴史的な作家と書
古今和歌集240
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am7:05☆
たいらなグレー。

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フラッシュで丸い玉が。

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ふぢばかまをよみて人につかわしける
   つらゆき

やどりせし人のかたみかふぢばかま
わすられがたきかににほひつつ

ふじばかまを詠んで人に贈った歌。

このふじばかまは、
むかし泊まっていった人が残した形見なのであろうか、
忘れようとしても忘れられない香りで、
匂い続けているが。
by mteisi | 2011-01-30 07:27 | 古今和歌集
古今和歌集239
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am7:02☆
どんよりとしたグレー。
これもオーヴ、お月様じゃない。
もしかしたらここ三日フラッシュをたいていたからかもしれない。

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これさだのみこの家の歌合によめる
   としゆきの朝臣

なに人か きてぬぎかけし ふしばかま
くる秋ごとに のべをにをはす

是貞親王家の歌合に詠んで番われた歌。

このぶじばかまは、いったいだれが来て、脱ぎかけていったのであろうか、
秋が来る度ごとによい香りで野辺を匂わせているが。
by mteisi | 2011-01-29 07:22 | 古今和歌集
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ビ・かすか・ひそか・そぐ・なし

彳とビと攴からなる。ビは活字がない。
彳は道をあらわし、ビは長髪の人で巫女をあらわす。
攴は棒を持っている手。
媚蠱(ビコ・たたり)をなす巫女を打って、
その呪能を失わせること。
道で行う呪儀を微という。
by mteisi | 2011-01-28 23:33 | 語源で遊ぶ
古今和歌集238
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am7:13☆
乳白色のたいらな空。
今日もオーヴがでている。

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寛平の御時蔵人所のをのこども、
さがのに花見むとてまかりたりける時かへるとて、
みな歌よみけるついでによめる
   平さらふむ

花にあかで なにかけるらむ をみなへし
おほかるのべに ねまなしものを

宇多天皇の御代に蔵人所の蔵人たちが、
嵯峨野に花見に出かけて行ったとき、もう帰ろうといって、
人々が歌を詠んだついでに詠んだ歌。

花を見に来てまだじゅうぶんに満足してないのに、
どうして帰るのであろうか。
美しいおみなえしがたくさん咲き乱れているこの野原で、
できることなら一夜寝てゆきたいものであるよ。
by mteisi | 2011-01-28 07:36 | 古今和歌集
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キョウ・コウ・おしえる

爻(コウ)と子と攴(ボク)からできる。
爻は神社の屋根の千木のかたち。子は貴族の子弟。
攴は手に棒を持つかたち。
白川静の「字統」には、次のように書かれている。
爻は古代のメンズハウスとして、神聖な形式を持つ建物で、
ここに一定年齢の子弟を集めて、秘密結社的な生活と教育とを行った。
指導者は氏族の長老達で、氏族の伝統や生活規範を教える。
攴は長老の権威を表す。
by mteisi | 2011-01-27 19:57 | 語源で遊ぶ
古今和歌集237
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am7:07☆
そらにもオーヴがでるのか。

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ものへまかりけるに人の家にをみなへしうゑたりけるを見てよめる
   兼覧王(かねみのおおきみ)

をみなえし うしろめたくも 見ゆる哉
あれたるやどに ひとりたてれば

ある人のもとへ行ったとこころ、
その家におみなえしの植えてあったのを見て詠んだ歌。

あおのおみなえしがどうも気がかりであることよ。
荒れはてた家にただひとり寂しく咲いているので。
by mteisi | 2011-01-27 07:25 | 古今和歌集
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マイ・バイ・みき・いたきれ・かぞえる

木と攴(ボク)とからなる。
攴は斧を手に持った形で、
斧で削った木片のこと。
by mteisi | 2011-01-26 11:38 | 語源で遊ぶ