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王維
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送韋評事
 王維

欲逐う將軍取右賢 沙場走馬向居延 遙知漢使蕭關外 愁見孤城落日邊

韋評事を送る
 王維 わうゐ

將軍を逐うて右賢を取らんと欲して 沙場に馬を走らせて居延に向ふ 遙に知る漢使蕭關の外 愁へ見る孤城落日の邊

將軍のあとについて従軍し、匈奴族の右賢王をとりこにしようという意気込み。沙漠に馬を走らせて居延の地に向かうのだ。この遠くからでも十分想像できることは、漢の朝官たる君が蕭關を越えて行けば、ただ一つの淋しい城市が入り日の沈むあたりにあかあかと照らしだされるのを、憂愁なまなざしで眺める姿だ。(居延はそれからずっとずっと遠い地のはてにあるのだ)。
by mteisi | 2013-09-30 07:45 | 唐詩選七絶
順徳院
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天空鈍色曇雲茫茫

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順徳院

ももしきや古き軒端のしのぶにも
なほあまりある昔なりけり

宮中の古く荒れはてた軒端に生えている、
忍ぶ草を見るにつけても、
いくらしのんでもしのびつくせないほど、
恋しくなつかしい昔の御代であることだ。
by mteisi | 2013-09-30 07:28 | 百人一首
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ハン めぐる・たのしむ

会意。
舟と殳(しゅ)を組み合わせた形。
舟は盤の形。
殳には打つの意味がある。
盤は物を入れて運ぶものであるが、
この字の場合は楽器であるらしく、
舟(盤)を楽器として打つことを般といい、
般楽(たのしむこと)のように「たのしむ」の意味に用いる。
また、般旋(めぐること・ぐるぐるまわること)のように
「めぐる」の意味に用いる。
般は盤のもとの字で、
盤と同じように使うことが多い。
by mteisi | 2013-09-30 07:20 | 語源で遊ぶ
王維
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與盧員外象過崔處士興宗林亭
 王維

緑樹重陰蓋四隣 青苔日厚自無塵 科頭箕踞長松下 白眼看他世上人

盧員外象と與に崔處士興宗が林亭に過る
 王維 わうゐ

緑樹重陰四隣を蓋ふ 青苔日に厚くして自ら塵無し 科頭箕踞す長松の下 白眼看他す世上の人

緑の木々がかさなりあって深いかげをつくって、四方におおいかぶさっている。庭いちめんに青い苔が日ごとにあつくなって、自然と塵ひとつとどめない。たけ高い松の木の下で、主人公の崔君は頭巾もかずらず、両足を投げ出して坐り、世間の俗人どもを白い目でにらんでいる。
by mteisi | 2013-09-29 07:50 | 唐詩選七絶
後鳥羽院
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柔白愚麗幽雲思遠

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後鳥羽院

人もをし人もうらめしあぢきなく
世を思ふゆゑに物思ふ身は

人がいとおしく思われ、
あるいは人が恨めしく思われることだ。
おもしろくない世だとこの世を思うところから、
いろいろと物思いするこの私は。
by mteisi | 2013-09-29 07:37 | 百人一首
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セツ・ゼイ・エツ とく・よろこぶ

形声。
音符は兌。兌は巫祝(兄。神に仕える人)が神に祈り訴え、
その祈りに応えて神気がかすかに降ることを八の形で示したもので、
巫祝が神がかりの状態になり、うっとりとした状態にあることをいう。
そのときの巫祝の心を悦という。
by mteisi | 2013-09-29 07:31 | 語源で遊ぶ
王維
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九月九日憶山東兄弟
 王維

獨在異郷爲異客 毎逢佳節倍思親 遙知兄弟登髙處 遍挿茱茰少一人

九月九日山東の兄弟を憶ふ
 王維 わうゐ

獨り異郷に在って異客と爲る 佳節に逢ふ毎に倍々親を思ふ 遙に知る兄弟の髙きに登る處 遍く茱茰を挿んで一人を少かん

たったひとり他郷にでて、旅の身の上。めでたい節句にあうたびに、ますます身内の人々のことを思わずにはいられない。遠くからハッキリわかることは、兄弟が高いところに登って、みんな愉しく茱茰の枝をはさんでお祝いしているすがた、しかし、兄弟の一人だけが、つまりわたしだけが、そこにいないということ。それがまざまざと目に見えるようだ。
by mteisi | 2013-09-28 08:04 | 唐詩選七絶
従二位家隆
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宙舞浮游微美雲泳

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従二位家隆

風そよぐならの小川の夕暮は
みそぎぞ夏のしるしなりける

風がそよそよと楢の葉に吹きそよいでいる、
このならの小川の夕暮れは、
もう秋のように感じられるが、
六月祓のもぞぎだけが、
まだ夏であることの証拠なのだなあ。
by mteisi | 2013-09-28 07:52 | 百人一首
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コ ゆえ・ことさら・もと

会意。
古と攴(ぼく・攵)とを組み合わせた形。
古は口(サイ・祝詞を入れる器)のうえに、
聖器としての干(盾)を置いて
祈りの効果を長く保たせることをいう。
古に打つという意味の攴を加えるのは、
祈りの効果をことさらに害することであるから、
故は「ふるい・もと」という本来の意味の他に、
「ことさら、事故」の意味となり、
またそのことを正当化する理由、
「ゆえ」の意味となる。
by mteisi | 2013-09-28 07:41 | 語源で遊ぶ
王維
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少年行
 王維

出身仕漢羽林郎 初随驃騎戰漁陽 孰知不向邊庭苦 縦死猶聞侠骨香

少年行 せうねんこう
 王維 わうゐ

出身漢に仕ふ羽林郎 初めて驃騎に随って漁陽に戰ふ 孰か知らん邊庭に向って苦しまざることを 縦ひ死すとも猶ほ侠骨の香しきを聞かん

わが身を立てて漢の朝廷に仕官して、羽林郎になり、まず最初に驃騎将軍に従って漁陽の戦闘に参加した。こんな邊地遠征が苦しくないはずはないが、そんな苦しみなどものともしないことを誰が知っている。たとえ、ここで死んでも、あっぱれ、おれの土性骨の香しさが、あとあとまで薫だろう。
by mteisi | 2013-09-27 08:12 | 唐詩選七絶