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岑參
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山房春事
 岑參

梁園日暮亂飛鴉 極目蕭條三兩家 庭樹不知人去盡 春來還發舊時花

山房春事 さんぼうしゆんじ
 岑參 しんしん

梁園日暮亂飛の鴉 極目蕭條たり三兩家 庭樹は知らず人去り盡すを 春來還發く舊時の花

梁園の舊跡には日暮れがた、乱れ飛ぶからすのむれ。見わたすかぎり、ものさびしく、ただ二、三軒の民家があるばかり。むかしの樓觀や亭臺など、跡形もない。しかし、むかしの庭樹と覚しきものはあって、昔の人々がなくなりはてたのも知らぬげに、昔のままの花をさかせている。
by mteisi | 2013-10-31 09:28 | 唐詩選七絶
山家集585950
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空游羊群茜差妙韻


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水邊柳
水底にふかきみどりの色見えて風に波よる川やなぎかな


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待花忘他ということを
待つによりちらぬこころを山ざくら咲きなば花の思ひしらなん


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獨山の花を尋ぬといふことを
誰かまた花をたづねて吉野山こけふみ分る岩つたふらん
by mteisi | 2013-10-31 08:05 | 山家集
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ラ あみ・つらなる・うすぎぬ

会意。
网と維とを組み合わせた形。
网は網の形。
甲骨文字の字形は、
隹に网をかける象形的な字である。
のち、さらに糸を加えて、
隹に網をかけて維(つな)ぎとめる形が羅で、
「あみ・あみする」の意味となる。
うすぎぬなど網目がにているので、
「うすぎぬ・あやぎぬ・ちぢみ」の意味に用いる。
また羅列のように「ならべる」の意味に用いる。
by mteisi | 2013-10-31 07:48 | 語源で遊ぶ
岑參
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送劉判官赴磧西
 岑參

火山五月行人少 看君馬去疾如鳥 都使行營太白西 角聲一動胡天暁

劉判官の磧西に赴くを送る
 岑參

火山五月行人少なり 看る君が馬去って疾きこと鳥の如くなるを 都使の行營太白の西 角聲一たび動いて胡天暁けん

火山のふもとは荒凉たる熱砂の地で、ときは夏の五月、往き来する人もまれである。君は馬にまたがって飛ぶ鳥のように遠く走らせてゆくのが見える。行く先の安西大都護府は、あのピカッと光っている西の明星の更に西の方にあたっている。角笛の音がひとたび鳴りひびくと、胡地の空があけてゆくのだ。
by mteisi | 2013-10-30 07:13 | 唐詩選七絶
山家集555657
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薄妙清空浮游微雲


山里の柳
山がつの片岡かけて占むる庵のさかひにたてる玉のをやなぎ
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柳風にみだる
見渡せばさほの川原にくりかけて風によらるる青柳のいと
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雨中柳
なかなかに風のおすにぞ亂れける雨にぬれたる青やぎのいと
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by mteisi | 2013-10-30 07:10 | 山家集
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ハン めぐる・たのしむ

会意。
舟と殳(しゅ)を組み合わせた形。
舟は盤の形。
殳には打つの意味がある。
盤は物を入れて運ぶものであるが、
この字の場合は楽器であるらしく、
舟(盤)を楽器として打つことを般といい、
般楽(たのしむこと)のように「たのしむ」の意味に用いる。
また、般旋(めぐること・ぐるぐるまわること)のように
「めぐる」の意味に用いる。
般は盤のもとの字で、
盤と同じように使うことが多い。
by mteisi | 2013-10-30 06:58 | 語源で遊ぶ
岑參
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酒泉太守席上酔後作
 岑參

酒泉太守能劍舞 高堂置酒夜撃鼓 胡笳一曲斷人腸 坐客相看淚如雨

酒泉太守の席上酔後の作
 岑參

酒泉の太守能く劍舞す 高堂置酒して夜鼓を撃つ 胡笳一曲人の腸を斷つ 坐客相看て淚雨の如し

酒泉郡の太守は劍舞が上手で、今宵わがために高堂に宴を設け、太鼓を打ち鳴らさせて、劍舞をまわれた。ところが、その胡笳の一曲を吹く声が起こると、その悲しいしらべに、さすがみんな故郷を遠く離れた旅の見の上、その席にいた賓客たちは、お互い顔を見合わせて思わず、涙が雨のように流れた。
by mteisi | 2013-10-29 08:24 | 唐詩選七絶
山家集525354
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清澄遙遠青空一杯


山家よぶことり
山里にたれを又こはよぶこ鳥ひとりのみこそすまんと思ふに
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苗代
苗代の水をかすみはたなびきてうちひのうへにかくるなりけり
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霞に月のくもれるを見て
雲なくておぼろなりとも見ゆる哉かすみかかれる春の夜の月
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by mteisi | 2013-10-29 08:08 | 山家集
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テイ・タイ あまつかみ・みかど

象形。
祭卓(神を祭るときに使う机)の形。
神に供える酒食を載せる台である。
一般の祭卓の形は示であるが、
天帝を祭る大きな祭卓は
交叉させた脚を締めて安定させる。
この大きな祭卓の帝を使用して祭るものを帝といい、
「あまつかみ(天にいる神)」をいう。
by mteisi | 2013-10-29 07:59 | 語源で遊ぶ
岑參
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赴北庭度隴思家
 岑參

西向輪臺萬里餘 也知郷信日應疎 隴山鸚鵡能言語 爲報家人數寄書

北庭に赴かんとして隴を度って家を思ふ
 岑參 しんしん

西のかた輪臺に向ふ萬里餘 也知る郷信の日に應に疎なるべき 隴山の鸚鵡能く言語す 爲に報ぜよ家人數々書を寄せよ

わたしは今、西の方、輪臺へ向かう萬里の旅路を、やっと内地を離れて隴山を越えるところまで来た。これからは、郷里からのたよりも日々に疎遠にになることだろう。それはわかっている。隴山のオウムよ、おまえは人の言葉が自由にしゃべれる鳥だ。どうぞ、わたしのうちへ飛んで行って、家のものにたびたび手紙を寄こすようにいってくれ。
by mteisi | 2013-10-28 08:21 | 唐詩選七絶