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遵大路
遵大路兮 ■(扌參)執子之袪兮 大路に遵って 子の袪をサン執す
無我惡兮 不■(宀疌)故也 我を惡むこと無れ 故をスミヤカニにせざれ
大道に追いついて そなたの袪に取りすがる
わたしを惡んで下さるな 古い縁を棄てないで
遵大路兮 ■(扌參)執子之手兮 大路に遵って 子の手をサン執す
無我■(壽鬼)兮 不■(宀疌)好也 我をミニクシとすること無れ 好をスミヤカニにせざれ
大道に追いついて そなたの手に取り寄りすがる
わたしをはしたないと思うて下さるな 長い好しみを絶ち切らないで
袖振者 見毛可波之都倍久 雖近 度爲便無 秋西安良祢波
袖振らば 見もかはしつべく 近けれど 渡るすべなし 秋にしあらねば
玉蜻蜓 髣髴所見而 別去者 毛等奈也戀牟 相時麻而波
玉かぎる ほのかに見えて 別れなば もとなや戀ひむ あふ時までは
右天平二年七月八日夜帥家集會
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