桃夭
桃之夭夭 灼灼其華 桃の夭夭たる 灼灼たる其の華
子之于歸 宜其室家 之の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の室家に宜しからむ
桃の木の若々しくつやつやしいのに 輝くような花が咲く
嫁ぎゆく娘子は きっとあの家の人々に歓迎されよう
桃之夭夭 有蕡其實 桃の夭夭たる 蕡たる其の實有
子之于歸 宜其室家 之の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の室家に宜しからむ
桃の木の若々しくつやつやしいのに 大きな実がなっている
嫁ぎゆく娘子には やがて赤ちゃんができて その家の人々となじみ深くなろう
桃之夭夭 其葉蓁蓁 桃の夭夭たる 其の葉 蓁蓁たり
子之于歸 宜其室家 之の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の室家に宜しからむ
桃の木の若々しくつやつやとしたの 葉がしげしげと繁る
この娘が嫁げば あの家の人々に喜ばれて家が栄えよう