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2008年11月18日
飛鴻堂印譜

面白いものが手に入った。
きっかけは「あまねや」の川口さん。
「面白いものがありました」と季刊「銀花」を手に
訪ねてくれた。

その中に「飛鴻堂印譜」と題し、印影と釈文が紹介されていた。
川口さんは「刻まれた文字の内容が面白いので何か参考になるのでは」と。
そしてネットでは4万円程度で売っているという事だった。
清代の印には魅力を感じないが、漢文の語句に興味が出てきたところなので、手に入れてみたいと思った。

調べてみると高いものは8万以上、一番安いもので3万5千円だった。
どんなものか本は見たことないし、
見たいのは語句と釈文の木版文字なので、
一番安いのでいいと思って千葉市川の智新堂書店から購入した。

ところが、なんとも素晴らしいものが届いた。
説明にあった木帙というのがどういうものか分からなかったが、
写真の通りの古式ゆかしき趣のあるものだった。
本はほとんどめくられてなくて美しかった。
釈文の版は何人かの彫師が刻んでいて、表情の違いが楽しめる。
今の活字にはない、書とのつながりを強く感じる。
2008年11月18日_c0169176_01141.jpg

変なものでない様にと祈る気持ちで開けてみると、
中からこの姿が。

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印の語源は、跪づく人の頭を手で押さえるという形で出来ており、
印の性格上、造形を遊ぶ感覚は少なかったのではないかと思われる。
どの形も整斉として揺るぎがない。
by mteisi | 2008-11-18 00:19 | 歴史的な作家と書


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