羌人は犠牲
敬の字は犠牲を攴(う)って、祝禱の祈りが適うように責めている形。

この字に含まれる
羌人は中国北西部で遊牧生活をしていた人たち、エビスともいう。
殷の時代は祭祀による政治が行われ、神に様々な犠牲を奉げていた。
その人の犠牲として捕らえられたのが羌族と苗族。
南の苗族は農耕民族で団結力があり防御が堅かったが
それに比べ遊牧民の羌族は少数で移動しながらのんびりした暮らしだったので、
捕らえやすく犠牲にされていた。
このように漢字には色々な部品があって、その部品の意味を知ると
知らない字でもおよその見当がつく。
私たちの漢字は一字に一つの意味しか通用させていないが、
もともと漢字は多くの訓をもっていたようだ。