この
刻石は漢の時代に刻まれたもので天鳳三年三月三日とあるから
西暦16年に作られている。
書かれている内容は、土地を治めている贍族の萊子侯が
一族の生活の質のために特別の田地を設定し
永久に子孫に伝えるように戒めたものである。
隷書の特徴である波磔は目立たなく、
字形は右下がり気味の長方形で朴とした中に凜とした気を漂わせ
備前の大甕が似合いそうだ。
トボけた形を代表して頭の小さな食を臨書してみた。
が、備前のような野趣はでなかった。
頭の小ささがアフリカのバオバブの樹を思い出す。
井上有一の貧達も頭が小さい。