ゼン
よい・ただしい・たくみな
羊と二つの言とで出来ている。
羊は神判にもちいる神羊で、解タイ(カイタイ)
といい、タイは薦の草冠がない字。
二つの言は原告と被告。
訴訟では双方が神に誓った上で、
神羊の前で審判を受け善否を決する。
その方法は【墨子、明鬼、下】に記録がある。
それは斉の神社でおこなわれた。
両者は血をすすって誓い、
それぞれが提供した羊の頸血を社に注ぎ、
羊が異常を示した方が敗訴となる。
この時は、
一方の羊が踊り狂って足を折り倒れて、
敗訴となった。
その敗訴者は、その羊とともに皮袋の包まれ
水に流された。
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