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今日は俳句を楽しまれる会の記念誌の
発刊のお祝いに出席し、書の話をしてきた。
自分が好きな書を28点ばかりプリントし
どんなことを面白く感じているかを話し、
「字統」の中から甲骨・金文を24文字ばかり
集めて語源の話をした。
退屈されないかと心配したが
1時間ばかりを結構楽しんでもらった。

この法はそのうちの一つ。
色紙に書いたものを見てもらった。
16点ばかり書き
あとは福引きの賞品にした。

さてこの法は
ホウ
のり・のっとる・てだて

正字は二つめの写真に作り、
タイ(薦の草冠がない字)と去と水で出来ている。
神判にもちいる神羊を解タイという。
去は大と凵(キョ)からなり、
大は審判に敗れたものの正面形。
ムは審判のとき自己詛盟をして誓った
盟誓の器の形である口(サイ)の蓋を取り去った形。
その詛盟に虚偽があったとして蓋を去り、
破棄する意を示す字。

金文の字形は、敗訴者と破棄された盟誓とを、
敗訴者が提供した神羊とともに、
水に投棄することを示す字。

書を面白くするには、書の歴史を知った人を
多くすることが必要だと思う。
古典を素材にした会話が絵や音楽のようには
行かない。
by mteisi | 2010-02-13 22:40 | 語源で遊ぶ


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