漢字の面白いのは、様々な部品をあつめて
微妙な心理状態を表しているところだ。
へえ、そんなことでという感じがする。
急の字は人と手と心で出来ている。
又は右の手という意味を持つ。
横を向いた人の形、
その人に追いつこうと
右手が足をつかもうとしている。
これが及の字、およぶである。
そして、せく気持、いそぐこころを
及の下に心を加えて完成。
今の字は人の下がヨになっている。
文部省は簡明で覚えやすいようにと
いうことらしいが、
手を切られて指だけになってしまった
と白川静は歎いている。
手や切られたり余分と思うのもを
語源の考察もなく勝手に整理している。
漢字離れの世相をあらわしていて面白い。
元に戻せればいいのだが。
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