「字通」と「書道辞典」。
10年前に白川靜の辞典3部作が素晴らしいと聞いて、
出入りの出版販売の方に取り寄せてもらった。
「字通」だけしか手に入らないと云うことだったので、
「字通」を手にして字源の勉強をと思ったが、漢字辞典だったので、
語源的な知りたいことは詳しく展開されてなかった。
そして5年前に「常用字解」が面白いと聞いて
それを買ってみた。
とても面白かったので、あらためて「字統」を求めた。
開いてみると亞の字について2ページを費やして
字源が紹介されていた。
唖然とした。
これを最初に手に入れておけばよかった、
と悔やんだが
白川静研究に没入していった。
角川の「書道辞典」は伏見冲敬氏の編集で
書道研究必携の辞典。
これも素晴らしい研究。
行
コウ・ギョウ
ゆく・おこなう・みち
十字路の形で交叉する大道をいう。
説文ではこれを「人の歩趨(ほすう)なり」と解釈し
右歩・左歩を合わせて歩行する動作と述べている。
卜文の字形は十字路の象形である。
「説文」は漢代の許慎が編纂した字書「説文解字(せつもんかいじ)」のこと。