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露鋒と蔵鋒
 筆法を理解するする時に大切なのが、露鋒(ろほう)と蔵鋒(ぞうほう)という筆の使い方。学校でこのことを教えると、書への興味も随分ちがったものになるのではなかろうか。
 露鋒は筆先を尖らせて書く方法で蔵鋒は先を丸めて書く方法である。露鋒は上手下手が生まれるが、蔵鋒を学べば下手はいなくなる。是非蔵鋒をマスターしよう。
 因みに学校では蔵鋒の指導は行われていない。

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右の列が露鋒で書いた線で左は蔵鋒。露鋒は軽やかで薄い。蔵鋒はまろやかで重い。

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すべて露鋒で書いているが、右が軽く書いた線。左は押し気味に書いてみた。
右の5.6番目の線は右回転を加えたので、木簡調の厚味が出ている。
右回転の丸字で書くと誰でも悪くない字が書ける。

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墨がなくなった状態にして筆の穂先を突き、破筆という割った状態を作り、右から順々に続けて書いてみた。
最初の線は筆をまっすぐ立てて軽く引き、次は右に寝かせて引いた。
3番目は逆入して筆を立てて書いたもの、最後は筆先をしぼりながら刻んで書いてみた。
by mteisi | 2010-10-19 22:46 | 書について


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