am7:13☆
乳白色のたいらな空。
今日もオーヴがでている。
寛平の御時蔵人所のをのこども、
さがのに花見むとてまかりたりける時かへるとて、
みな歌よみけるついでによめる
平さらふむ
花にあかで なにかけるらむ をみなへし
おほかるのべに ねまなしものを
宇多天皇の御代に蔵人所の蔵人たちが、
嵯峨野に花見に出かけて行ったとき、もう帰ろうといって、
人々が歌を詠んだついでに詠んだ歌。
花を見に来てまだじゅうぶんに満足してないのに、
どうして帰るのであろうか。
美しいおみなえしがたくさん咲き乱れているこの野原で、
できることなら一夜寝てゆきたいものであるよ。