高村光太郎 書
正直親切
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これは今の花巻市もと岩手県稗貫群大田村山口の
山口小学校の児童のために書かれたもの。
私が通った学校には意味のよく分からない額が掲げられていた。
私も揮毫を頼まれれば論語などのもっともらしいものを選ぶかもしれない。
それは、児童よりも大人達に向けたものになってしまう。
ルビをうつなんて考えられない。
だが、まさに「正直親切」をそのまま表現している。
そして光太郎の世界に、深く引き込まれる。
「普段の字が書きようによって、芸術にもなる。」
これは光太郎の言葉だったと思うが、
とても重要な視点で書の書たる所以をついている。

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阿多多羅山
この書には作らない普段の延長線上の創造がある。
「あれが阿多多羅山あのひかるのが阿武隈川」

二玄社「高村光太郎 書」より
by mteisi | 2011-01-30 17:34 | 歴史的な作家と書


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