古今和歌集410
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am6:05☆
白と鼠の重なり合い。風が吹いている。

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あづまの方へ、友とする人ひとりふたりいざなひていきけり。みかわのくにやつはしというふ所にいたりけるに、その河のほとりにかきつばた、おとおもしろくさきけるを見て、木のかげにおりゐて、「かきつばた」といふいつもじをくのかしらにすゑて、たびの心をよまむとてよめる。

唐衣きつつなれにしつましあれば
はるばるきぬるたびをしぞ思ふ

東国の方に友だち、一、二人誘って出かけた。三河国(愛知県)の八橋という所に到着したところ、その川のあたりにかきつばたが非常に美しく咲いていたのを見て、木陰に下りてすわり、「かきつばた」という五文字を各句の初めに置いて、旅中の心持を詠もうということで詠んだ歌。

都には長く連れそって親しくなったなった妻がいるので、はるばると遠くここまで来た旅を感慨ふかく思うことであるよ。
by mteisi | 2011-07-19 06:36 | 古今和歌集


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