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古今和歌集411
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am6:02☆
白鼠の空。

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むさしのくにと、しもつふさのくにとの中にある、すみだ河のほとりにいたりて、みやこのいとこひしうおぼうければ、しばし河のほとりにおりゐて思ひやれば、かぎりなくとほくもきにけるかなと思ひわびてながめけるに、わたしもり、「はや舟にのれ、日くれね」といひければ、舟にのりてわたらむとするに、みな人ものわびしくて、京におもふ人なくしもあらず。さるおりに、しろきとりの、はしとあしとあかき、河のほとりにあそびけり。京に見えぬとりなりければ、みな人見しらず、わたしもりに、「これななにどりぞ」ととひければ、「これなむみやこどり」といひけるをききてよめる。

名にしおはばいざ事とはむ宮こどり
わが思ふ人はありやなしやと

そなたは名に「都」ということばを持っているならば、さぞかし都のことを知っているであろうから、さあ尋ねてみよう。都鳥よ、都に残してきたわが愛する人は、今も無事でいるだろうか、どうかと。
by mteisi | 2011-07-20 06:28 | 古今和歌集


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