川内さんに誘われて久留米の熊井邸を訪ねた。
美事な茶室があるということと、
正月2日にやる「年取り」の会と「正月茶会」の
予行練習をかねてやって来た。
熊井家は廻船問屋の「湊屋」を営んでいた家柄。
100年以上経つ家の部材を利用して、
現在の家に移築された立派なもの。
代々お茶をたしなんでおられたので、
道具拝見ということもあった。

熊井さんはミラノに工房を持って活動している彫刻家。
玄関で独特なリズムを持ったフォルムが迎えてくれた。

早速、茶室拝見。細川幽斎の短冊の書が瀟洒に掛けられていた。
そして熊井さんの彫刻。

茶室の設えに簡素な品のよさがある。

和紙が回された壁も粋。

障子の桟に竹が使われている。節が面白い。

川口さんの奥さんが作品に花を指して、準備完了。

耳を付けて珍しい形をした釜の火も熾ってきた。

江越さんに茶を点ててもらう。
その後、お茶の練習。
長いことやってないので、
何もかもが、どうやっていいのやら。
ということで、
茶会は荒れるでしょう。

実はハイライトが用意されていた。
箏奏者の
LEIHA(レイハ)さんの演奏。
30代の若い奏者は美事な箏の音を響かせ
私達の心をつかんでしまった。
来年はどんな破天荒なことが待っているのやら・・・・