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老子第十二章
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是以聖人爲腹、不爲目。故去彼取此。

是を以て聖人の治たるや、
腹の為にして目の為にせず、
故に、彼れを去(す)てて此を取る。

そういうわけで聖人の政治は、人々の腹をみたすことを大事にして、
目を楽しませるようなことは大事にしない。
だから、あちらの目を棄てて、こちらの腹をとるのだ。

五色、五音、五味の喜びはいいことはない。馬を走らせての狩猟は人の心を狂わせ、財宝は人を悪辣にさせる。だから聖人は人の腹を満たすために働くということ。
殷人が考えた幸せは、殺されたり痛い目にあわされずに手錠だけですんで、よかったと喜ぶことだという。
何も楽しまないで、ただ生きられることの喜びを楽しもうということか。楽しむことも宇宙の調和のためには慎むものなのか。
by mteisi | 2012-01-19 07:24 | 老子


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