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老子第四十九章
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聖人無常心、以百姓心為心。
善者吾善之、不善者吾益善之。徳善。
信者吾信之、不信者吾亦信之。徳信。
聖人在天下歙歙、爲天下渾其心。百姓皆注其耳目、聖人皆孩之。

聖人は常に無心にして、百姓の心を以て心と為す。
・・・・
聖人の天下に在るや、歙歙焉(きゅうきゅうえん)として、
天下の為にその心を渾(こん)ず。
百姓は皆、其の耳目を注ぐも、
聖人は皆、之を孩(がい)にす。

聖人はいつでも無心であり、
万民の心を自分の心としている。
聖人が天下をのぞむときは、心おだやかにこだわりをもたず。
万民のために自分の心から好悪の気持ちをなくしてしまう。
万民は、みなその聡明さをはたらかせているが、
聖人は、万民をすべて赤子のようにしてしまう。

好悪の気持ちをなくすとは
まさに至難の技。
書の指導していて、
相手の気持ちになることはとても難しい。
教えるのではなく
自分で学ぶ土壌へ導きたいのだが。
by mteisi | 2012-02-25 06:52 | 老子


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