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老子第五十二章
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塞其兌、閉其門、終身不勤。開其兌、濟其事、終身不救。
見小曰明、守柔曰強。
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其の兌(あな)を塞(ふさ)ぎ、其の門を閉ざさば、
身の終うるまで勤(つか)れず、
其の兌を開き、其の事を済(な)さば、
身を終うるまで救われず。
小を見るを明と曰(い)い、
柔を守を強と曰う。

欲望が呼び起こされる目や耳などの穴を塞ぎ、
欲望が生じる心の門を閉ざせば、
一生疲れることはない。
欲望の穴を開き、欲望のいとなみを行っていけば、
一生、癒されることはない。
微細なものまで見定めることを明といい、
柔弱さを守っていくことを強という。

目や耳をふさぎ欲を持つなといい、
微細なものまで見ることを勧める。
矛盾したものを透過して行くのが
学びなんだろう。
見ることの学びは大きい。
by mteisi | 2012-02-28 06:36 | 老子


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