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古今和歌集970
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am7:13
雲がもくもくと。

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惟喬のみこのもとにまかりかよひけるを、かしらおろして「をの」という所にはべりける正月(むつき)にとぶらはむとてまかりたりけるに、ひえの山のふもとなりければ、雪いとふかけり、いしてかのむろにまかりいたりてをがみけるに、つれづてとしていと物がなしくてかへりまうできてよみておくりける

わすれては夢かとぞ思ふおもひきや
雪ふみわけて君を身むとは

親王が出家なされてわび住まいなさっていることを、
ふと忘れて、夢ではないかと思うことである。
かつて思ったであろうか、雪を踏みわけて行って、
親王にお目にかかろうなどということは。
by mteisi | 2013-01-30 19:04 | 古今和歌集


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