津金隺仙の書。
書が日展に参加した頃のスーパースター。
すぐに胃癌で亡くなったので、
大きな影響を与えることが出来なかった。
我が家に隺仙の書があるのは、
スパースターに憧れた父親の南嶂が、
福岡にお招きして講習会などを開いた時に、
書いてもらったようだ。
もう一点「定外禅」があるが、それは上京した折に、
書いてもらったそうだ。
私はこの二点の何だか変な書を毎日見て暮らしていた。
そのせいだろう、書家を目指した時書棚にある多くの
書を見ていて、隺仙の書が最高だと思った。
そんな曰く付きの「大器晩成」。
隺仙がなくなった歳はとっくに過ぎたのに、
書はまだこれからのようだ。