懐風藻29
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元日応詔
 贈正一位太政大臣藤原朝臣史

正朝観万国 元日臨兆民 斉政敷玄造 撫機御紫宸
年華已非故 淑気亦惟新 鮮雲秀五彩 麗景耀三春
済々周行士 穆々我朝人 感徳遊天沢 飮和惟聖塵

元日詔に応ず

正朝万国を観 元日兆民に臨む 政を斉へて玄造を敷き 機を撫して紫宸に御す
年華すでに故きにあらず 淑気またこれ新たなり 鮮雲五彩秀で 麗景三春耀く
済々たる周行の士 穆々たるわが朝の人 徳に感じて天沢に遊び 和を飮んで聖惟を塵ふ

玄朝天子は万国の民をみそなわし、元日億兆民の民の朝駕うけられる。天道にのっとった政治を行われ、政務を紫宸殿でおとりになられる。年号もあらたま、春の温和な気が満ち満ちでいる。あざやかな五色の雲がたちこめ、うららかな春景色を包んでいる。周の朝廷には賢臣が多かったが。わが朝廷にも良臣に事かかない。天子の恩沢のままに御宴にて臨みご慈愛に一段の聖徳を覚えている。
by mteisi | 2013-02-11 17:55 | 懐風藻


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