侍宴
従四位下刑部卿山前(やまくに)王
至徳洽乾坤 清化朗嘉辰 四海既無爲 九域正清淳
元首寿千歳 股肱頌三春 優々沐恩者 誰不仰芳塵
宴に侍す
至徳乾坤に洽く 清化嘉辰に朗かなり 四海すでに無爲 九域正に清淳
元首千歳に寿し 股肱三春に頌す 優々恩に沐する者 たれか芳塵を仰がざらん
天子の高徳は天地に広くゆきわたり、清らかな徳化をうけ今日の日清朗である。国内は無爲にしておさまり、天下はこの上もなく清純そのもの。元首、天子の千年の齢をことほぎ、股肱の臣下たちは三春を祝いたてまつる。和らぎ楽しんで君のお恵みに浴し、だれが皇恩を仰ぎ見ない者があろうか。