懐風藻53
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七夕
 大学頭従五位下山田史三方

金漢星楡冷 銀河月桂秋 霊姿理雲鬂 仙駕度潢流
窈窕鳴衣玉 玲瓏映彩舟 所悲明日夜 誰慰別離憂

七夕
 
金漢星楡冷やかに 銀河月桂の秋 霊姿雲鬂を理め 仙駕潢流を度る
窈窕として衣玉を鳴らし 玲瓏として彩舟に映ず 悲しむところは明日の夜 たれか別離の憂ひを慰めん

秋の夜空は星も冷やかに、天の川は月にきらいめいている。美しい姿態に髪かたちを整え、織女は輿に乗って天の川を渡っていく。しとやかな素振りに衣の玉飾りはゆれて鳴り、照り輝いた容姿は丹塗りの舟に映えている。悲しむのは一夜あけての夜のこと、だれがこの別離の憂いを慰められよう。
by mteisi | 2013-03-18 07:56 | 懐風藻


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