賀五八年
正六位上刀利宣令
縦賞青春日 相期白髪年 清生百万聖 岳出半千賢
下宴当時宅 披雲楽広天 茲時尽清素 何用子雲玄
五八の年を賀す
縦賞す青春の日 相期す白髪の年 清は百万に聖を生み 岳は半千に賢を出す
宴を下す当時の宅 雲を披く楽広の天 この時ことごとく清素 なんぞ子雲が玄を用ゐむ
思いのままに青春を楽しみ、ともに白髪の生命を期している。清河は百万年に一人の聖を生み、幽岳は五百の歳月に賢人を出すと。豪壮な邸宅で四十の賀宴を開かれ、盛んな楽音は雲にもひびき通るほど、この治世の下、人々の心は潔白で、なんで太玄経など云々する用があろうか。