懐風藻74
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七夕
 大宰大弐正四位下紀朝臣男人

犢鼻標竿日 隆腹曬書秋 鳳亭悦仙会 針閣賞神遊
月斜孫岳嶺 波激子池流 歓情未充半 天漢暁光浮 

七夕
 
犢鼻竿に標する日 隆腹書を曬す秋 鳳亭仙会を悦び 針閣神遊を賞す
月は斜めなり孫岳の嶺 波は激す子池の流れ 歓情いまだ半に充たず 天漢暁光浮かぶ

虫干しに犢鼻(ふんどし)を曬す者がいた。裸で腹中の本を曬す者もいた。鳳亭では二星のこの日を喜び、針閣では二星の会合を見守る。月は山の端にななめにかかり、波は流れに砕けてさわぎ散る。相逢うた夢をつむぎ暇もなく、天の川に暁の光が射しこめる。
by mteisi | 2013-04-12 07:41 | 懐風藻


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