岑參
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行軍九日思長安故園
 岑參

強欲登髙去 無人送酒來 遙憐故園菊 應傍戰場開

行軍九日、長安の故園を思ふ
 岑參 しんしん

強ひて髙きに登りて去らんと欲するも 人の酒を送りて來るもの無し 遙かに憐れむ故園の菊 應に戰場に傍うれ開くなるべし

今日は九月九日、重陽の節句、吉例によって骨を折って高い所に登って菊花の酒を飲もうと思った。しかし、白衣の人が酒を送ってきてくれる気配もない。何事も臨時の軍営のことなので、思うにまかせない。それどころか気の毒なのは故郷の長安のことだ。庭の菊も咲くことは咲いているだろうか。戰場になっているところに淋しく咲いていることだろう。
by mteisi | 2013-07-08 07:19 | 唐詩選五絶


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