少年行
王維
出身仕漢羽林郎 初随驃騎戰漁陽 孰知不向邊庭苦 縦死猶聞侠骨香
少年行 せうねんこう
王維 わうゐ
出身漢に仕ふ羽林郎 初めて驃騎に随って漁陽に戰ふ 孰か知らん邊庭に向って苦しまざることを 縦ひ死すとも猶ほ侠骨の香しきを聞かん
わが身を立てて漢の朝廷に仕官して、羽林郎になり、まず最初に驃騎将軍に従って漁陽の戦闘に参加した。こんな邊地遠征が苦しくないはずはないが、そんな苦しみなどものともしないことを誰が知っている。たとえ、ここで死んでも、あっぱれ、おれの土性骨の香しさが、あとあとまで薫だろう。