大事な物を忘れていた。
アルファベットの先祖様。
盗み撮りしたもの。
営業努力をしたくないのか、思いつかないのか、
図録がないアスコリピチェーノの博物館。

横に読むのだと思うが。
こんな素敵な文字に出会えてほっとによかった。
異文化とプリミティブの融合というのだろう。
子供がはじめて書いた字の趣がある。
こんな字が書きたいのだが、
どうして、どうして。
ローマの広場にエジプトの絵文字の巨大な塔が立っていた。
はるばるエジプトから持ってきたという。
ローマの大きさを見せたかったのだろうが、
ドキドキしなかった。
アルファベットは簡単に読めるから深まらなかったのだろう。
沢山見たがどれもたいして違わなかった。
中国で文字が書芸術として大事にされたのは、
難解さと多様さだと思う。
甲骨文字・金文・篆書・隷書・楷書・行書・草書の、
各体は隷楷行以外は判読が難しい。
だから面白いのだと思う。
その点、白川静の仕事は書を随分と面白くしたと思う。
上手く書くより、
読んで書けることが書だという時代になればよい。