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李華
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春行寄興
 李華

宜陽城下草萋萋 澗(誤字・潤と書いた)水東流復向西 芳樹無人花自落 春山一路鳥空啼

春行興を寄す
 李華

宜陽城下草萋萋 澗水東に流れて復西に向かう 芳樹人無うして花自ら落つ 春山一路鳥空しく啼く

宜陽の郊外では町をかこむ城壁の下に若草がやわらかく生いしげり、その間をぬって東へながれる谷川の水は、途中で折れて西にむかって流れてゆく。かぐわしい木々のあたりには人っこひとり見えず、ただ咲いた花がひとりでにはらはら散っている。春の山路は、どこまで行っても鳥があてもなく鳴いているばかり。
by mteisi | 2013-11-28 08:38 | 唐詩選七絶


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